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| 西日本新聞ブックレットシリーズ |
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| 食卓の向こう側1 A5判
/ 92ページ |
| 食卓の向こう側2 A5判
/ 96ページ |
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経済大国といわれる日本。国内総生産(GDP)は米国に次ぎ世界第二位。だが、社会を覆うこの閉塞感はどうだろう。
年間の自殺者は約三万人。モノがあふれ、豊かに見えるが、どうも幸せとは思えない。お金さえ出せばなんでも食べられる満ち足りた食生活を送る一方で、膨らむ健康への不安。それをあおるかのように、「○○が病気に効く」「○○健康法」という“錬金術”のような情報がうたかたのように現れてはまた消えていく。
そんな現代の「食」が、私たちの社会の何を映し、何を問いかけているのか。長期企画「食 くらし」のテーマのひとつは、その背後にあるものを見つめることにある。
「本当はこれじゃ、いかんちゃけど」---。そんな疑問を抱きながらも、流されていく日常への葛藤が、連載「食卓の向こう側」の読者の反響につながっているのだと思う。
食卓が「単に栄養を摂取する場」ではなく、次の世代へ命をつなぐ、極めて重要な行為であることの確認と、私たちには、私たちにあった「食」があるということ。この二つが総論編と位置づけた連載一部、二部の主題であった。
問題は、それを絵に描いたもちに終わらせない実現までの道筋。
そこで私たちが提案したのが日々の暮らしの中で、できることから始める「半歩先宣言」だった。
宣言といっても、難しく考える必要はない。一週間に一回ぐらいは、家族で楽しく食卓を囲む。作る時間がなければ、外食・中食で意識を持ってメニューを選ぶ。その程度のことだ。
そうした日常の積み重ねが、農家やメーカーなど、いい食べ物の作り手を育て、ひいては自分や家族、社会の健康を守ることにつながる。一歩じゃなくていい。今やれる半歩なら、無理なく踏み出せるはず…。
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| 本書「はじめに」より抜粋 |
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